鹿児島・伊集院にある小児科専門の病院です。

●けいれんとは、自分の意志とは無関係に急に筋肉が収縮運動をすることをいいます。こどもは中枢神経系の発達が未熟なため、大人に比べけいれんを起こすことが多いようです。

 

主な症状

 急に意識がなくなり、全身を突っ張らせ、目をつり上げて、呼びかけても反応しません。

 唇は真っ青になります。熱が上がるときに多く(「熱性けいれん」といいます。)、5分以内でおさまり、脳への後遺症も多くの場合残りません。

 まれに、てんかんや急性脳炎、脳症などによるけいれんもあります。

 

けいれんを起こしたら

1.あわてない、あわてない

 けいれんは数分間で止まります。命にかかわることは、まずありません。

 

2.口の中に何もいれない

 口の中に指や箸を入れないようにしましょう。舌を噛むことはまずありません。

 また、大声で叫んだり、体をゆすったり、おさえつけてもいけません。

 

3.楽な姿勢で

 体を横向きに寝かせ、服をゆるめます。

 

4.吐いたら横向きに

 吐きそうな時は、体ごと横にして、吐いたものがのどに詰まらないようにします。

 

5.じっとみる

 時計をみて、何分続いているか確かめましょう.体温を測ってみてください。けいれんの様子(手足の動き、顔色、目つき、意識など)をよく見て、受診の時に主治医に説明してください。

 

●けいれんが止まらない

●意識がもどらない

●頭を強く打った後、けいれんをおこした

●顔色が悪くぐったりしている

●唇の色が悪く息が弱い 

●何度も繰り返しけいれんがおこる

●けいれんの前後に異常行動があった   など


 これから先、熱がでたら予防のための薬を使うかどうか、どのように使うか主治医とよく相談しましょう。

 

●薬:「ダイアップ」という抗けいれん薬の坐薬を常備しておきます。

●注意点:眠くなったり、ふらつくことがあります。ころんで頭をぶつけたりしないよう見守ってあげましょう。

 ふらつき等強い時は医師に相談してください。

 他の兄弟に処方された坐薬や何年も前の坐薬は使わないようにしましょう。