鹿児島・伊集院にある小児科専門の病院です。

咳(せき)とは

 咳(せき)は、気管内にたまった痰や異物を体外に出そうとするためにおこる生理的な反射です。

 乾いた咳(コンコン)、湿った咳(ゴホンゴホン)、クループ様の咳(ケンケンなど犬の鳴き声の様な咳)があります。

 

喘鳴(ぜんめい)とは

 喘鳴(ぜんめい)は、風邪などによりのどや気管支が刺激を受け、気管支が狭くなり、空気が通りにくくなるためにおこる症状です。ヒューヒュー、ゼーゼー、ゼロゼロという音がします。


①楽な姿勢

 座った姿勢が楽だったり、抱っこが楽だったりします。子どもが好きな姿勢をとらせてください。ゆったりとした衣服を着せ、楽に呼吸ができるようにします。

 重たい寝具は息苦しくなるので避けましょう。

 

②痰をだす

 背中をやさしくたたいたり、大きな子どもは大きく咳ばらいをさせて痰をださせてください。鼻がつまっているときは、綿棒で掃除したり、鼻水を吸い取ったりしてみましょう。

 

③水分の補給

 痰のきれをよくするために水分補給をしましょう。一度にたくさん飲むと、咳と一緒に吐いてしまうことがあります。少量ずつ、何回にも分けて与えましょう。

 飲んだ量やおしっこの回数などもメモしておきましょう。

 

④室内の加湿と換気

 部屋が乾燥しすぎないようにしましょう。加湿器を使ったり、お湯をはった洗面器を枕元に置いたり、濡れタオルを干しておくのもよいでしょう。(特に乾燥しがちな冬場の湿度は、50~60%を目安に。)

 ペット(犬、猫など)やタバコの煙など呼吸器を刺激するものはそばに置かず、こまめに換気をしましょう。夜間、睡眠中の冷暖房は控えめにしましょう。

 

⑤その他

 食事は、消化のよい軟らかめのものを。1回量は少なめにしましょう。 入浴は、息苦しいときや高い熱のとき以外はかまいません。

●ゼイゼイ、ヒューヒュ-の音が強くて苦しそう

●胸やおなかをペコペコさせて息をしている

●顔色がよくない

●飲めない、食べない、飲んでも吐いてしまう   ●熱が高くぐったりしている

●息が出来ないくらい連続して咳がでる

●興奮している、反応が鈍いなど意識状態がいつもと違う

●夜間,上記の症状に加え、咳、喘鳴で眠れない時

~判断に迷うときは病院へご連絡ください~