乳児の場合
水薬は、そのままスポイトやティースプーンで少しずつ口の中に流してください。
粉薬は、白湯で溶いてシロップ状にして与えてください。(この時の白湯の量はひとくちで飲める量にします。)
または、粉薬を数滴の水を加えて、ペースト状に練り、だんごにして上あごにこすりつけ、その後、白湯、ミルクなどを与えます。
●水に溶けにくい粉薬もあります。 ●熱湯は使わないでください。温度が高すぎると薬が変質してしまうことがあります。 ●1回分のミルクに混ぜると、全部飲まなかったり、味が変わってミルク嫌いになったりしますので、ミルクに混ぜる時は、少量のミルクに溶かして薬を与え、それからおいしいミルクをあげましょう。 ●食後は、満腹で飲まなかったり、食べたものといっしょに吐いてしまうことがあります。 授乳直前や食前に飲ませるのも、ひとつの方法です。 ●寝かせたままの姿勢で薬を飲ませると、ひっかけてむせたりしやすくなります。 抱っこの姿勢で与えましょう。 |
幼児の場合
水薬も粉薬も、なるべく他のものに溶かさないで、そのまま与える習慣をつけましょう。あとが楽になります。
薬を嫌がるときは、「病気をなおすための大事なお薬だよ」と説明してあげてください。
ジュースだと嘘をいったり、「飲んだら○○してあげるから」などの交換条件は感心しません。それでも、どうしても飲めない時は、本人が納得すれば、基本的に何に混ぜてもかまいません。アイスクリームに混ぜると苦味が和らぐものもあります。
※スポーツドリンクやジュース、ヨーグルトに混ぜると苦味が強くなる薬があります。
●粉薬が数種類あるときは、薬は飲ませる直前に、1回分だけを混ぜるようにしましょう。 作りおきはしないでください。また、薬によっては混ぜると苦くなるものもありますので、医師、薬剤師の指示に従って下さい。 ●薬が口の中に残っていると、苦い味がでてきたり、口の中に不快感が残ったりします。多めの水分で流して下さい。 ●5、6歳くらいから、錠剤が飲めるお子様もいらっしゃいます。粉薬が苦手なお子様も、錠剤を飲む練習をすることで、服薬が楽になることがあります。 |
1日3回はいつ飲ませるの?
子どもに処方されるたいていの薬は、食事にとらわれず、「起きている時間にだいたい等間隔に3回」を目安にしてください。1日量はきっちり飲んでください。詳しくは主治医の指示に従ってください。