赤ちゃんはよく吐きます。
赤ちゃんは、胃の入り口を閉める筋肉の発達が未熟なため、ちょっとしたことで吐くことがあります。ミルクを吐いても一度きりで、機嫌がよく、他に気になる症状がなければ心配いりません。授乳後のゲップを十分にし、しばらく上体(頭の方)をやや高く顔を右に向けた姿勢で寝かせてあげるとよいでしょう。
「 胃腸が食べ物の消化や吸収をお休みしています」というサインです。
「悪いモノが入ってきたので,体から外に出してます」「(腸がつまって)この先渋滞してます」というサインかもしれません。
吐いたからといって、無理にすぐに水分を与える必要はありません。
水分補給の方法については、こちらのページを参照してください。
吐いたときの対応
●吐くときの様子を観察してください。受診の際に、嘔吐のきっかけはなにか(吐き気や咳,頭痛など)・ 食事やミルク時間との関係はどうか・だらだら吐くのか、噴水のように吐くのか ・ 吐いた量や回数 ・どのようなものを吐いたかなど医師に伝えてください。
●吐いた後は口をすすぎ、気持ちよくしてあげましょう。
●仰向けに寝ているときに吐いた場合は、横向きに寝かせ、吐いたものが気管に詰まらないようにします。
●吐物処理については、こちらのページを参照してください。
●何度も吐く
●下痢やおなかを痛がる
●熱も高い
●顔色が悪くぐったりしている
●けいれん、意識がおかしい
●激しく泣く
●体を強くぶつけた後に吐いた
●血液や黒っぽいものを吐いた
●おしっこが出ない、または少ない など
嘔吐の原因を診断した上で、吐き気止めの座薬を使ったり、点滴をしたりします。それでも吐き続けるときは、入院して点滴を続けることもあります。
年長児では心因性嘔吐や自家中毒(周期性嘔吐症)、摂食障害なども考えられます。医師にご相談ください。